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2018.09.24

関西から羽ばたいた小さなバレエの妖精が舞いの火の鳥になって帰国<PART2>

前回に引き続き・・

16歳で日本を飛び出し海外での活躍を終えて帰国されたバレエダンサー津田真実さんの独占インタビュー第二弾です。

Vol. 2

「プロとしての意識を育ててくれたメキシコの数々の舞台そして真実さんにとってバレエとは

 一番印象に残っている舞台は?真実さんに伺った。

「メキシコのモンテレイバレエ団で踊った 眠りの森の美女です。学校向け早期公演、夜は一般向けの公演、その他のツアー、同じ役に他のキャストの人もいましたが怪我などで踊れず全ての公演の妖精の役を私一人で踊ることになりました。大きなバレエ団である役を毎日失敗せず踊るという試練は初めてでその試練をやり切るという事が出来たという自分の成長があった舞台シーズンだったんです」

「芸事の神様」がいるのかいないのか 筆者には分からないが配役というのは本当に不思議な力が働く時がある。思いもよらない怪我、圧力、血のにじむような日々のレッスン、精神状態、、、ダンサーの数がたくさんいればいるほど目に見えないエネルギーが絡み合う。とは言え最後の最後に役を手に入れるのは他でもないやはりダンサー自身の甲斐性だろう。また一見華やかで優雅なうっとりするその舞台は世界中の女の子の憧れであるがその裏で繰り広げられる壮絶なプレッシャーとの闘いや汗に塗れて練習に励む姿はアスリート選手を思い起させる。そんな思いを日々抱えても踊り続ける真実さんにとって「バレエとは何か?演じる、表現するとはどういうことなのか?」」と引き続き伺ってみた。

「美しい景色を見た時、美しい音楽を聴いた時、心から何かが溢れてくるような感覚になります。思わず体が動き出してしまいそうになります。私にとって演じる・表現するというのは自分が今まで感じてきた感情を思い出しながら、新しい感覚を生み出し、普段とは違う自分になることです。音楽家が音楽で物語を創りあげていくようにステップで物語を創っていくのがダンサーです。体を隅々まで使いどこまでどのように表現できるか、それがアーティストとしての格を決めるのだと思います」

日本人は感情を自由に表現することが苦手だとよく言われる。泣いてはいけない、辛抱しなければいけない、自分の気持ちを言ってはいけない、、、そんな不自由さに心を奪われ気づい時には自分の気持ちが自分でわからなくなってしまうそんな状況に陥ってしまう人は少なくない。

素直に気持ちを表すことは心地良い。その心地よい表現が多くの人の感動を呼び称賛されればこんな嬉しいことはない。

また ダンサーにとって無くてはならない「音楽」についても語って頂いた。

「音楽と踊りが完全にマッチしてはじめて良いものが生まれます。ダンサーは音によって大きなインスピレーションを受けます。美しい音楽を聴くとどんなに疲れていても体の中で何かが反応して音と共にメロディーを奏でることができます。音楽はダンサーにとって命ですね」

アーティストといっても表現はそれぞれ。ダンス、絵画、歌、楽器演奏、映画、、、伝えたい何かは一つだけれど表現の仕方がたくさんある。何を使ってどう表現するか?表現することを仕事とした者の達成感や醍醐味、苦悩や悲しみ、様々な思いを今回のインタビューで感じさせて頂いた。それでも尚、時代を超えて 国境を越えて プロアマ関係なく「表現者」がいつの世も存在するのは、やはり人間の根源にあるのは 「創造性」の一言に尽きるのではないか。

「自分の夢を理解してくれた両親へ、また悲しいニュースを聴いたとき、 踊りたくても踊れなかった人たちに代わって、やりたいことをやりたくても出来なかった人たちに代わって、毎日踊れることへの「感謝」を忘れずもっともっと頑張りたいと思います」

これからも色とりどりの華を国内でまた世界の舞台で咲かせるであろう津田真実さんをずっと見守っていたい。

*↓写真はメキシコでの舞台 くるみ割り人形から「スペインの踊り」尚動画はファイルサイズが合わなかったためFBにてご覧になれます。

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