産まれたばかりの赤ちゃんは目が見えません。
ではどうやってお母さんを探すのか?それは耳で母親の存在を確認するのだそうです。✨
お母さんの声を頼りに一生懸命おっぱいを探して飲むのです。
お腹にいる時からたくさん話しかけてね・・とよく言われるのはその為なのだとか。
突発性難聴になって3カ月がたち
ようやくほとんど以前と変わらない聴力になりました。
聴力は一目にはわからないものの力を失うとこんなにも辛いものなのかと
身体の芯から生きる力が奪われました。
一目にはわからないから他人に理解してもらえません。
聞こえないとう孤独と戦わなければならず本当に辛い3カ月でした。
人間の五感は全て大切です。
でも不幸にもいずれかの感覚がなくなってしまったとき人間は残っている機能で補おうとします。
私の場合それが触覚でした。
一人で暮らしている私にとって誰かの肌の温もりとか そういう類ものは期待できませんし
抱きしめてくれるパートナーもいません。
そこに意識を向けると孤独感は一層ますばかり。
そこで思いついたのが 「楽器に触れる」ことでした。
幼いころから楽器は大好きでした。聴力で音をはっきり聞き取れなくても振動でリズムを感じるだけで
気持ちがほぐれるのです。
楽器に触って振動を感じるのです。
音階を聞き取れなくても振動で音を聞き分けることができたのです。
人間は振動している生き物です。
心臓、腸、肺、胃・・・全ての臓器は細かく動いていて 緊張したり不安になると動かなくなって固まってしまいます。
固まってしまうとリンパの流れも血流も悪くなり病気の治りも遅くなります。
試しに夜眠るときにモーツァルトをかけながら眠ったこともあります。
聞こえていないのだから意味あるのかなあと疑いながらかけてみると・・
朝起きてみて少し聞こえ方が良くなっていたのです。
多分 モーツァルトのリズムが私の体のどこかにリラックスを与えてくれたんだろうなと思いました。
川のせせらぎや打ち寄せる波の音、木の葉が風にゆれる音や鳥の鳴き声、こういった自然界の音も実は人間の精神状態を安心させて
緊張をほぐし安らぎをもたらしてくれるとても大事なセラピストなんですよね・・・✨
ところで・・アジアの音ってなんだろう・・?
人々のおしゃべり、賑やかな食堂、お香の煙が漂う空間、蝉の合唱、ご飯の炊いているときのシューシューという音、鐘、お琴、太鼓、鈴、風鈴、三味線、三線、着物の擦れる音、下駄、草履、、、、
あまり派手な感じのものはないけれどなんとなく落ち着く素朴な音・・・っていう感じかな・・。
昨今海外からの旅行客がとても多いのですが
地方を訪れる方々が益々増えているのだとか・・・。
アジアの「素朴な音」を聴きに来られているのでしょうか・・・?
IAsia
Masayo Kamitani